各メタリック系の塗料とヴァーニッシュを吹いた時の結果を調べてみました。 上段はマットヴァーニッシュを、下段はグロスヴァーニッシュを、中央はヴァーニッシュを吹いていないものです。
まずはゴールド系の塗料から。
左側から順番に
・77.725 メタルカラー:ゴールド
・77.710 メタルカラー:カッパー
・70.996 モデルカラー:ゴールド
・72.055 ゲームカラー:ポリッシュゴールド
・72.056 ゲームカラー:グロリアスゴールド
・72.756 ゲームエアー:グロリアスゴールド
・69.059 メカカラー:ゴールド
・69.060 メカカラー:オールドゴールド
となります。
すみません。エアブラシでゴールド系を塗装すると頻繁にトラブルが発生してしまい上手に吹けてないサンプルが多いですorz
特にメタルカラーのゴールドと、メカカラーのゴールド系が頻繁に詰まりました。なぜかはよく分かりません。
ヴァーニッシュを吹いていない状態での各色の比較ですが、メタルカラーのゴールドは非常に淡いです。ゴールドと言うよりはブラス(真鍮)のような感じです。メタルカラーのカッパーも淡いです。
モデルカラーのゴールドはゲームカラーのポリッシュゴールドよりも誤差の範囲レベルで若干オレンジ味がありますが、グロリアスゴールド程ではありません。
ゲームカラーのポリッシュゴールドとグロリアスゴールドはメタルカラーに負けずとも劣らずな粒子感で、色味もはっきりとしています。
ゲームエアーのグロリアスゴールドはゲームカラーのグロリアスゴールドと色味は近いのですが、粒子感が全く違います。ゲームエアー版の方がラメ感が非常に強いです。
メカカラーのゴールドとオールドゴールドはどちらも粒子感がかなり強くていくら比べても違いが分かりません。ってかこれをゴールドと言ってしまうのはちょっと無理があるような・・・。
次にマットヴァーニッシュを吹いた状態での各色の比較ですが、メタルカラーのゴールドとカッパーはそんなに大きな変化はありません。
モデルカラーのゴールド、ゲームカラーのポリッシュゴールド、グロリアスゴールドのそれぞれの色味に変化はありません。
ゲームエアー版のグロリアスゴールドは、ヴァーニッシュ無しの状態にあったラメ感が殆ど無くなって、ゲームカラー版のものよりも若干オレンジ味が上がったような色味になりました。
メカカラーのゴールドは吹き方が悪かったために結構黒くなってしまっていますが、ちゃんと吹けばオールドゴールドと違いは無いと思います。
また、ゲームエアー版のグロリアスゴールドと同じようにラメっぽさが消えてちょっとマシになりました。もしかしたら下地の色を工夫すれば結構いいゴールドに化けるかもしれません。
次にグロスヴァーニッシュを吹いた状態での各色の比較ですが、色味の変化はマットヴァーニッシュを吹いた時のものと同じですね。ただ、ゲームエアーのグロリアスゴールドやメカカラーのゴールドとオールドゴールドにあったラメ感はエグいままです。
次はライトメタリック系の塗料です。
左側から順番に
・77.707 メタルカラー:クローム
・77.704 メタルカラー:ペールバーントメタル
・77.724 メタルカラー:シルバー
・77.702 メタルカラー:ジュラルミン
・77.703 メタルカラー:ダークアルミニウム
・70.997 モデルカラー:シルバー
・69.064 メカカラー:ライトスチール となります。
ヴァーニッシュを吹いていない状態での各色の比較ですが、この中ではメタルカラーのクロームが最も反射率が高く、色味もニュートラルな感じです。
メタルカラーのシルバーはクロームと同じ位反射率が高いですが、クロームと並べてよ〜く見ると若干黒っぽいです。
メタルカラーのペールバーントメタルは若干黄色味があります。
この中ではメタルカラーのクローム、シルバー、ジュラルミン、ダークアルミニウムの順番にじわじわと黒っぽくなっていく感じです。
一般的にメタルカラー系の粒子は細かくて綺麗なのですが、モデルカラーのシルバーはそれに負けずとも劣らずな粒状感です。色味はメタルカラーのシルバーあまり変わりません。
メカカラーのライトスチールは元々艶消しなので、単純に他の色と比較できません。
最後にダークメタリック系です。
左側から順番に
・77.721 メタルカラー:バーントアイアン
・77.723 メタルカラー:エキゾーストマニホールド
・77.713 メタルカラー:ジェットエキゾースト
・77.720 メタルカラー:ガンメタルグレー
・72.054 ゲームカラー:ガンメタル
・69.065 メカカラー:ダークスチール
・69.063 メカカラー:スチール
・69.058 メカカラー:ガンメタル
となります。
すみません。画像の中で上段と下段のヴァーニッシュを吹いたものはメカカラーのスチールとダークスチールの順番が中央のヴァーニッシュを吹いていない状態のものと逆になってます。
ヴァーニッシュを吹いていない状態での各色の比較ですが、この中でのメタルカラー系の色味は殆ど違いがありません。
並べて光を当ててよ〜く見ると、何となく色味が違うかな?!でも気の所為かな?!ってレベルの違いです。強いて言えばガンメタルグレーが他よりも青っぽい光り方をするので、若干暗く見えたりします。
バーントアイアンは若干赤っぽい光り方をします。
エキゾーストマニホールドとジェットエキゾーストは全くと行っていい程違いが分かりません。
ゲームカラーのガンメタルはこの中では一番明るいです。粒子感もメタルカラーに負けずとも劣らずな感じです。
この中のメカカラーのスチール系はメタルカラーにも負けない粒子感です。
ゲームカラーのガンメタルも含めたそれぞれの明るさは、ゲームカラーのガンメタル、メカカラーのスチール、ダークスチール、ガンメタルの順に段々と暗くなっていきます。
メカカラーのダークスチールとガンメタルを比較すると、ダークスチールの方が若干赤っぽく、ガンメタルは若干青っぽい反射をします。まぁ強いて言えばですが。
次にマットヴァーニッシュを吹いた状態での各色の比較ですが、各色の違いが若干分かりやすくなりました。
メタルカラーのバーントアイアンは他のメタルカラー系と比べると赤っぽく、ガンメタルグレーは青っぽい感じになり、エキゾーストマニホールドはジェットエキゾーストよりも若干黄色っぽい感じになります。どれも並べて見た時に何となくそう見えるって程度の違いです。
ゲームカラーのガンメタルはこの中でも一番明るく、ゲームカラーとメカカラーの4色の中では青っぽいです。
明るさはゲームカラーのガンメタル、メカカラーのスチール、ダークスチール、ガンメタルの順に段々と暗くなっていきます。
次にグロスヴァーニッシュを吹いた状態での各色の比較ですが、マットヴァーニッシュの時と同様に各色の違いが若干分かりやすくなりました。各色の傾向はマットヴァーニッシュを吹いた時のものと同じです。
以上、いかがだったでしょうか。
メタリック系の色は吹き方によって結構印象が変わってしまうので、ワテクシの下手くそな吹き方ではちゃんとしたサンプルになっていないかもしれませんので参考にする際にはご留意下さいませ。
総括として、メタルカラー系の各色はどれも粒子が非常にきめ細かくて綺麗です。ただ各色で殆ど色味に違いが無いものばかりなので、明るい色、暗い色、中間の色のいずれかを購入して使い分けるのがいいと思います。
明るい色には反射率が非常に高いクロームがお勧めです。ただワテクシが所有していないホワイトアルミニウムがクロームを超える可能性もあります。いつか購入して試すかもしれません。
モデルカラーのゴールドとシルバーは、メタルカラー系に負けずとも劣らずの粒子感で、コストパフォーマンスが高くお値段お安くともいい仕事をしてくれると思います。特にこだわりがなければこちらを使うのがいいかもしれません。ただ、隠蔽力がメタルカラー系程は無いので下地には注意が必要です。
ゲームカラーもメタルカラー系に負けずとも劣らずの粒子感です。特にポリッシュゴールドとグロリアスゴールドは色味もはっきりしていてキャラクターものに非常に使いやすいです。どちらもワテクシのお気に入りです。
ゲームエアーのグロリアスゴールドはゲームカラー版のものと比べると色味は似たようなものですが、ラメのような大きな粒子が特徴です。ラメ感が欲しい時にはこちらを使うのがいいかもしれません。
メカカラーのゴールドとオールドゴールドは・・・一般的なゴールドを求めている人にはあまりお勧めできません。特に隠蔽力の低さと高いラメ感が非常に使いにくいです。
そしてメタリック系の塗料はヴァーニッシュを吹いた時の違いが結構出てくるので注意が必要です。 ヴァーニッシュ無しのものとグロスヴァーニッシュを吹いたものでは印象が全然異なります。
当たり前の話ですが、ヴァーニッシュ無しのものは塗料そのものが光を反射している感じが出るのですが、グロスヴァーニッシュを吹くと、明らかにヴァーニッシュ層が反射しているので、その辺りを気にする人はご注意下さい。
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